さる10月、ブラジルで総選挙が実施され、大統領に決戦投票(31日)でルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ、通称ルーラ元大統領が選出されました。来る1月には新政権が発足します。昨年9月で独立200周年入りしたブラジルにとって、国内外の最重要課題のひとつが、気候変動への対応と世界最大の保有林を有するアマゾンの取り扱いです。
今回は、わが国政府の科学研究費を活用した日本国内4大学(福井県立大学、東京外国語大学、浜松学院大学、茨城大学)の研究者による共同研究「アマゾンの森を脆弱化させたのは誰か―ブラジル環境・開発政策の影響の科学的検証」(基盤研究[B]20H04427)の中間報告をお聞きする講演会とします。この夏には、現地調査を敢行されています。
最初の登壇者である東京外国語大学の舛方周一郎さんは、本年年初に『つながりと選択の環境政治学―「グローバル・ガバナンス」の時代におけるブラジル気候変動政策―』(晃洋書房)を出版し、ルーラ元政権期までの森林対策による大幅な排出量削減の政策過程を論じています。ただ、その後、森林伐採防止策の形骸化が進行し、2019年からの現ボルソナーロ政権下で森林破壊が進み、国際的にも厳しい批判にさらされています。そこでブラジル環境政治の動向と今後の見通しを、ナショナㇽとインターナショナルの観点から報告いただきます。二人目の登壇者である福井県立大学の石丸香苗さんには、アマゾンの大西洋側に位置するパラ州を事例に、州の気候変動対策や地域住民レベルの取り組みについて、ローカルの観点から報告していただきます。学術的な研究成果の一端をお聞きください。
日 時 | 2022年11月28日(月)16:00~17:30 |
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形式 | リモート(ZOOM)方式 |
講師 | 東京外国語大学世界言語社会教育センター講師 舛方周一郎 福井県立大学学術教育センター教授 石丸香苗 |
参加費 | 会員 無料、非会員 1,000円、ただし大学院・大学生は無料 |
申込期限 | 2022年11月23日(水) |
下記Webサイトより2022年11月23日(水)までに、お一人ずつご登録ください。お早めにお申込み頂ければ幸いです。
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